アウェイ受験生の実情

塾地方の学生が首都圏の大学進学を目指すことを「アウェイ受験」と言います。一方、首都圏に住んでいる受験生が首都圏の大学に進学することを「ホーム受験」と言います。Airbnbが2015年春に行った調査によると、アウェイ受験生は地元から離れて受験するために、ホーム受験生に比べてストレス度が高いということが判明しています。いつもと異なる環境で受験を行うことは強いストレスになっているようです。そのため、アウェイ受験生の約4割が親と一緒に上京し、受験にのぞんでいるいることがわかりました。

調査結果によると、アウェイ受験生は「人の多さ」や「慣れない土地に行くこと」「大学までたどり着けるか」など心配していることが浮き彫りになりました。いつもと違う環境で受験をするために実力を発揮できないアウェイ受験生は、母親と一緒に宿泊して家族と一緒に宿泊することをを望んでいる事も明らかになりました。

いつもと違う環境で、受験というイベントを迎えるアウェイ受験生は受験前に受験する大学や宿泊する場所を下見するケースが多くなっています。受験時に初めて訪れる土地ではなく、事前に下見をしていくことで安心感を得ることができそうです。また、進学塾などが推奨している首都圏での全国模試などに参加することによって、首都圏へ足を運ぶことになれておくのも一つの手段でしょう。

アウェイ受験に関するある会社の調査結果ですが、参考になるのでのせておきます。

  • アウェイ受験生はホーム受験生に比べてストレス度が高く、約半数が受験に不利であると思っている。
  • 約4割が親同伴で上京してきて受験をします。環境が違うことに対するストレスがあります。
  • アウェイ受験生の約半数が、ホームシェアリングを「利用したい」と回答しました。
  • アウェイ受験生の約半数が受験前に下見を実施(56.0%)。48.0%が「宿泊を伴う下見」を実施。
  • 宿泊場所を探すのは「自分」(55.8%)か「母親」(46.8%)。
  • アウェイ受験にかかる宿泊日数は平均2.4日、金額5.6万円。経済的にも負担大。
    地域別に比較すると、“九州エリア”が最も負担が大きく、宿泊日数の平均は約3日、金額約8万円。

かなりアウェイ受験ではホーム受験に比べて不利になることが分かります。