最難関国立大生のほぼ3分の1が通塾経験者であり、塾通いを決めた時期も同じように3分の1近くが中学受験時と答えている言う報告があります。この現実に塾の存在が名門大学を目指すには必須と考えている子供やその親の多いことに驚かされますが、更に驚く数値が公表されています。それは、塾と言っても一部の限られたところに集中していると事実。高校と大学という組み合わせに多少のバリエーションがあるのに対し、塾と大学のそれにはかなり少ない、つまり最難関国立大学に合格した出身塾はかなり限られている、という事になります。また、この最難関国立大学の出身の半分近くが私立もしくは国立の中高一貫校で占められているという現実です。全国で約5000校と言われている高校の中のほんの40校と言われる中高一貫校出身者が、最難関国立大学の約半数を占めているという事実に改めて驚かされるでしょう。しかしそれが現実なのです。そして、更にその限られた中高一貫校に合格した出身塾が、またごく限られ一部の塾に集中しているとのことです。首都圏で6塾、関西で5塾と言われています。これら総合すると最難関国立大学の合格者つまり超エリート集団のほとんどが一部の塾出身者で占められていることになります。このような実績が、更に限られた塾への集中をもたらし、更に合格へのノウハウを蓄積して更にその集客力を高めていくというスパイラルが出来上がっていると言えるでしょう。関係者の間では、大学受験時の塾と中学受験時の塾を聞けば、共通の友人がいる、とまで言われているそうです。